サラリーマン卒業にあたって




なぜこんなにもみなカイシャで働いているのだらう

いつのまにか、このくにの大地を耕す者は、数%になってしまった。
海の幸、森の恵みを生業とする者はもはや%にも満たない。

彼らが収穫する実りを、残りの多くの者は、売り買いしたり、供給したり、操作したり・・・日々そんなことばかりやっている。

生産しない者たちを食べさせるために、大地の民、山の民、海の民は、さらに搾りとられているが、それでも彼らにはつくり手としての誇りが、ある。

あわれなのは、自らの手でつくる喜びをとりあげられた、このくにの多くの、カイシャのひとびとであろう。