2011-01-01から1年間の記事一覧

「消費のよろこび」は何処へ

Blogはいつも個人的なものだけれど、今回はとくに。 自分には重大問題なんだけど、おそらく普通の人にとってはなんじゃらほいって事柄なので、つまらないなと思ったら、即スルーしてください。 いつか面白くなるのではと期待して読み進んでいただいても、何…

キーワードで安心するな!

農大の先生(稲泉さん)のゼミの話のつづき。 エミールや三澤勝衛を読んで、学生同士で問いを設定してディスカッションをするのだが、 当然ただ読みとばしただけでは、きちんとした質問も答えもできない。仲間に発する問いを考えるために、そしてその問いに答…

農が社会をつくる

おとつい、ひょんなことから、経堂の東京農大の、ある先生の研究室に 遊びに行ってきました。 先生もいいひとでおもしろいんだけれど、農大の子たちがまた素直でまともで いいかんじ。(ヘンなのもいたけど) 人間が土地とかかわってものをつくって生きていく…

本の中に(も)真実がある

最近本ばかり読んでる。見田宗介さんの書いたものをいくつか読んでいて、「先進国が自立しなくてはいけない」という主旨の言葉に出会ってはっとした。南の国に依存した私たちの生活。これを続ける限り南北の収奪の問題は無くならない。 言われてみればあたり…

サブカルという生の誇り - 「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」を読んで。

確かに主人公のオスカーは女にもてない「オタク」だが、彼は、そしてこの壮大でありながらスピード感にあふれた物語に出てくる人びとは、誰も受け身ではない。誰も現実から逃げたりなどしない。 彼は、彼を取り巻く暴力的な世界と向き合う。そして傷つけられ…

斉藤和義。なんてかっこいいんだ。「ずっとウソだったんだぜ」        〜ウソが暴かれたとき、世界は変わる。変えなくてはならない。〜

斉藤和義の「ずっとウソだったんだぜ」を聴いて感動。とてもいい歌だ。原発がどうこう以前に、「個」の異議申し立てが鮮やかに結実している。彼こそがロック・アーティストだ。 この歌が時代を画していると感じるのは、原発という時事ネタを扱っているからで…

花々は競っているのではない

生き物たちは、競っているのではなく 楽しんでいるのだと思う。 x x x競争モデルというディーパ(女神) 西欧近代が生んだ至高のプリンセス欲望の眼差しで 獰猛な唇で 豊穣の腰つきで男たちを戦いに駆り立てる 出し抜いて、収奪し、支配する。 痛めつけ、代替…

一滴の大海 〜眠れぬ夜に〜

眠れない夜には、自分が真っ暗な宇宙の中に浮かぶ布団の中にいるような気がする。なるほど僕は、ちっぽけな存在でしかない。 おおぜいの人びとがひしめくこの世の中で、個人は大海の一滴でしかない。いかにも僕はこの大海の中では無名の存在だ。 人づきあい…

あの地震のあと、ぼくの中の何かが変わってしまった。気がする。

あの大地震のあとからずっと、なぜか心が落ち着かない。もう二週間になろうというのに。地震がぼくの中の何か、世界の見え方のようなものを決定的に変えてしまった。そんな気がする。実はこの感覚は初めてではない。9/11のときにもあった。 あのときも自分が…

試練は引き受ける者を救う。

友だちに待ち望んだ赤ちゃんが生まれた。のだけれど、翌朝、天に召されてしまった。 「一日だけでも赤ちゃんと夫婦三人で一緒に居れて幸せでした。」と彼女からのメールに涙。彼女の強さに心を打たれながら僕は古事記の冒頭のイザナミとイザナギの話を思い出…

競争優位: 単なる経済利益のみならず、企業/商品の存在意義(アイデンティティ)や、社会的承認、評価、評判(レピュテーション)までを生みだすポジショニングのことだと僕は理解している。

M.ポーターのCSVに触れて

企業が生み出そうとしている価値が社会と共有できるものであれば(Shared Varue)、その企業なり商品なりは他にはない強さ(競争優位*)を手に入れることができる。「そりゃそうだ。」という企業の声が聞こえてきそうであるが、M.ポーターの革新的なところは、そ…

ユニクロ・カレンダー

美しいこの国の季節の移ろいの下、 微速度撮影で流れるマス・ゲーム。 人形のように、コマ撮りアニメのように、 愛らしく動く人びと。 まるでオルゴールの部品のように。 譜面に書かれた音符のように。それは、日本。 というメッセージ。そして、 ユニクロの…